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2008年10月24日、世界の注目を集める「西冷印社創立105周年記念大会」が中国杭州西冷印社で行われた。



文化部、文連など中国政府部門のひとたち・浙江省副省長葛惠君・杭州市書記王国平・杭州市人民代表大会副主任、西冷社副社長陳振濂・及び日本、韓国、シン ガポールなどの書画篆刻界の代表・西冷印社の海外社員を含め、約600人が杭州西湖に集まり、「世界第一社」と称賛される西冷印社21世紀で二回目の盛典 を祝賀した。筆者は原田歴鄭団長、晋鷗秘書長などからなる日本芸術家代表団と共に、浙江省と西冷印社に誘われ記念大会開幕式に参加した。また、浙江省・市 政府の接見を受けて、西冷印社の中日文化交流事業について交流した。

中国唯一の金石篆刻の研究施設である「西冷印社」は、孤山の南の麓・西湖の畔に位置し、鏡のような湖と青々とした山が相映る景色に恵まれている。敷地内に は更に景色が多種多様で、一つ一つに目を通せないだろう。深い竹林の繁蔭にほっそりした幾つかの楼閣は、まちまちのようだが秩序があり、漢代に彫られた 「漢代諱司忌日碑」が保存・陳列されている。現在、江南様式の庭園となっているこの「西冷印社」は、「西湖園林芸術の精華」とも称賛され、「国家級の重要 文化保護財」として中国政府や文化人たちに重視されている。

清末の丁敬を頂点とする浙派印人一派の人々は、西冷印人と称して「西冷四家」「西冷八家」等の名称を肆に(ついに)しているが、清末第一の文人呉昌碩を社 長に推戴し、杭州西湖孤山の地に印学に関する結社として、正式に西冷印社が創建されるのは1904年のことであるが、西冷印社が本格的な結社として体を成 すのは9年後の1913年のことである。呉昌碩が西冷印社の社長に赴任後、印社の同僚たちと共に金石篆刻学を研鑽しながら、多種多様の印章や先賢の書画篆 刻作品を多く集めて、印社最初の形態を築いた。
しかし、戦争や「文化大革命」のため、20世紀90年代頃まで、嘗て文化人たちが憧れていた「西冷印社」は、蕭条とした西湖のように、社員離散、蔵品流失 など、ひどく被害を受け、社員たちも苦痛の深淵に投げこまれた。「文化大革命」が終わった後、離散した社員たちは久しぶりに西湖の畔に集まってきた。再び 光沢を煥発しだした「西冷印社」は、国内外から集まってきた書画篆刻家たちが次々と献策して、多種多様の書画・篆刻作品と文化財を寄贈し、明清流派の印章 と歴代名前の印譜収集の量は大いに増加した。

「西冷印社」は浙江省及び社会各界の力を借りて、だんだん活力を回復し、浙江省の「文化大省」・「文化名城」項目を建設目標の一つ重要な内容として、発展 しつつある。20世紀90年代以来収めたこの成果は、2003年の印社創立100周年記念大会で宣伝した。当該の盛大なイベントの際、「創設百年特別展」 や「西冷印社百年史展」など特別展な展覧を行い、参会した中国政府関連部門や社会各界の人々に高く評価された。百年盛典以来、西冷印社は「企業化定位」、 「ブランド化経営」、「市場化運営」、「産業化発展」、「国際化合作」の方針を運営戦略として文化産業に新しい活力を注ぎ込んだ。

今回の印社105年記念のイベントでは、蔡奇杭州市長が開幕式を司会し、元国務院副総理李嵐清・元全国人民代表大会副委員長李鉄映・中国文学芸術界連合会 副主任馮遠など中国政府関連部門の人々から祝電が寄せられた。浙江省副省長葛惠君・杭州市書記王国平・郭仲選西冷印社常務副社長、は相次いで発言し、多年 来西冷印社に応援した国内外の皆様に感謝の意を伝えながら、「西冷印社・杭州・浙江を第二故郷として、より一層の愛情や関心を頂きたく、国内外社会各界力 を得て、印社の文化事業の基盤を固めることより、西冷印社の国際化を達成するよう。」と希望した。

開幕式で、全日本篆刻連盟・日本篆刻家協会・韓国篆刻学会・シンガポール書画篆刻家協会などの海外金石篆刻・書画界の芸術家たちは相次いで講演し、金石篆 刻などの中国文化に敬慕羨する心境が言葉や表情に現れていた。彼らは、西冷印社と芸術交流を通じていっそう多くの人々と共に中国との友好交流事業に尽力し ようと、決意した。

 記念大会期間中に特別分会場を設け、浙江省副省長葛惠君・杭州市書記王国平・郭仲選西冷印社常務副社長などは、日本中華書画芸術研究院や全日本篆刻連 盟・日本篆刻家協会など各海外団体の芸術家たちを接見し、多年来印社に与えた関心や応援を感謝した。原田歴鄭・鈴木裕己らの日本芸術代表団の芸術家たち は、日増しに良くなる国家関係のお陰で、社会各界の交流もより一層頻繁となった。百年あまり友好交流の歴史を持つ金石印学の分野で、現代中日両国の印学界 の同仁たちは先人の光栄の伝統を発揚し、中日乃至全世界印学の発展に尽力する義務を担うべきだと述べた。

 海外華人華僑芸術家代表として西冷印社105周年記念大会に参加したことは、この上もない光栄だと筆者は思う。浙江省・市の責任者の接見を受ける際に は、筆者は印社105年記念の盛典に招待された感動を伝え、株式会社アルバックスと日本中華書画研究院が中国文化宣伝や中日文化交流において収めた成績を 紹介し、西冷印社の中日文化交流事業について検討した。その後、筆者は海外芸術家代表団の芸術家と共に、劉江西冷印社副社長・韓天衡西冷印社副社長・中国 著名な画家何水法先生に面会し、如何に書画・金石印学を伝承するか、また中外文化交流を促進するかについて、真剣に交流した。

 日本滞在18年来、筆者は中国文化の海外宣伝に尽力しながら、中日文化交流において一定の成績を収め、いくつかの経験も蓄積した。全国政治協商会議副主 席・中国文化芸術連合会主席の孫家正氏が語ったように:“芸術は情感のキャリヤーであり、文化は心のかけ橋である。”現在、筆者は株式会社アルバックスの スタッフと一緒に、中日両国各界の協力を得て、中国文化芸術連合会と「現代中国芸術週2008」日本開催に尽力している。期間中に開催する「絵画展」、 「映画祭」、「エンターテンメント公演」、「アニメ」など素晴らしい現代中国文化芸術を通じて、胡錦濤国家主席の「春を暖める」中日関係や両国文化交流事 業に力強く活力を与えるだろう。

(鄧 椿)

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